2020(令和2)年、秋のお彼岸。
7月の大雨災害から初めての相良三十三観音の開帳が行われました。
●被災している観音堂もあるようだし、開帳はされるのか?
●今年は相良三十三観音めぐりができるのか?
予想通り開帳中止をアナウンスした札所もありました。
心配でしたが、例年通り 秋のお彼岸の7日間は相良三十三観音めぐりをすることができました。
お茶の接待も自粛ということで、とても寂しい観音めぐりとなりました。
災害で大変な状況の中でも、開帳をされている観音堂もあるので お参りに行ってきました。
秋のお彼岸の巡礼です。
相良三十三観音 29カ所の札所を2日間かけて巡礼
9月22日から23日かけて 開帳をしてある相良三十三観音の29カ所の札所に行き、お参りをしてきました。
お茶の接待も自粛されているので、1日ですべての札所へ行けるのでは。。と思っていました。
が、
高齢の両親と伯母たちと一緒です。
無理なくのんびりと行くことになりました。
それに9月22日はお彼岸の中日。
球磨・人吉にある神社などで祭事が執り行われている場所もあります。
そちらにも足を運びたいとの両親と伯母からの希望もあり、気の向くままのお彼岸巡礼です。
相良三十三観音めぐり 1日目 9月22日
観音めぐりはお天気は大事です。
雨が降る日は足場が悪くなるので、できれば晴れた日に行きたいです。
9月22日は晴れ。
午前中から出発です。
お参りした観音札所は以下の通り。
備忘録のために記載しておきます。
- 31番札所・土屋観音
- 32番札所・新宮寺観音
- 33番札所・赤池観音
- 2番札所・中尾観音
- 3番札所・八瀬が津留観音
- 7番・石室観音
- 6番札所・嵯峨里観音 ⇒ 淡島神社へ
- 9番札所・村山観音
- 11番札所・永田観音
- 12番札所・合戦嶺観音
- 13番札所・観音寺観音
- 14番札所・十島観音
- 15番札所・蓑毛観音
- 30番札所・秋時観音 ⇒ 谷水薬師へ
- 29番札所・宮原観音
昼食にも予想以上に時間がかかってしまい、最後の宮原観音についたのは17時前でした。
両親と伯母が行きたいといった場所にも寄り道できました。
- 淡島神社(山江村)
- 谷水薬師(あさぎり町)
どちらもお彼岸にはたくさんの方が参拝に訪れます。
相良三十三観音めぐり 2日目 9月23日
2日目は午後から出かけました。
曇り空で少しお天気が心配。
- 16番札所・深水観音
- 17番札所・上園寺観音
- 18番札所・廻り観音
- 19番札所・内山観音
- 20番札所・植深田番札所
- 21番札所・永峰観音
- 22番札所・上手観音
- 22番札所・覚井観音
- 23番札所・栖山観音
- 24番札所・生善院観音
- 24番札所・龍泉寺観音
- 25番札所・普門寺観音
- 26番札所・上里の町観音
- 28番札所・中山観音
最後の中山観音へ行く途中から降りだした雨。
中山観音では雨の中でお参りをしました。
前日と同様、17時ころ終了です。
最後の最後に雨に降られてしまいましたが、無事に29カ所の札所を巡礼できました。
「今年も観音様めぐりに行けた」と喜ぶ両親とおばたち。
何とも言えない達成感が込み上げてきます。
高齢の両親や伯母となると尚更かもしれません。
2020年の相良三十三観音めぐりを終えて感じたこと
3年ぶりに相良三十三観音を楽しんできました。
今年は、コロナ禍と豪雨災害の中でのダブルパンチの中での開帳。
いろいろと感じたことがあるのでまとめてみたいと思います。
- 日本遺産に認定されて駐車場などの整備がされていた
- 接待自粛で出迎えをしてくれる方がいないと寂しい
- 接待がなかったので 今まで見ていなかった部分を発見できた
日本遺産に認定されて駐車場などの整備がされていた
3年ぶりに観音めぐりをしました。
私が行けなかった間に相良三十三観音めぐりは、日本遺産構成文化財となっています。
その恩恵でしょうか。
駐車場やトイレがきれいに整備されていました。
以前は駐車場がなく 道路の片隅に車を駐車することも。
駐車場から観音堂へ 階段を使わなくて行けるようになっていた所もあります。
高齢者や歩くのが大変な方にも、優しい造りとなっていたのは嬉しいですね。
全ての札所ではありませんが、これから順次整備されていくのでしょう。
接待自粛で出迎えをしてくれる方がいないと寂しい
誰もいない観音堂へ出向くのは、とても寂しいものでした。
いつも接待の方に笑顔で出迎えていただいてたのに。
しーんと静まりかえった観音堂。
時には不気味さも感じます。
やはり人の温かみが必要だと思った2日間でした。
接待がなかったので 今まで見ていなかった部分を発見できた
これまでの観音めぐりではお参りが終わるころ
「お茶をどうぞ」と接待の方から言われ お茶をいただいていました。
接待もない分、今まではゆっくりと見ることのなかった観音堂の周辺をじっくりと観察。
「札所の裏に神社があった」
「ここに池がある、今まで気がつかなかった」
「こんな花が咲いている」
今までは気がつかなかった発見がありました。
まとめ
相良三十三観音めぐりの途中、7月の豪雨災害で被害の爪痕を目にしてきました。
開帳中止となった札所も、いずれは復興するでしょう。
とはいえ、復興には時間がかかりそうです。
たくさんの人で賑わいのある相良三十三観音めぐりが戻ってきますように。